特に競馬を最近始めたという方は、競馬を予想してもあまり当たらない、なぜその馬が人気になっているかがよく分からないというケースもあるかと思います。こうした疑問や悩みを解決するには、勉強をするしかありません。
では何をどうやって勉強すればいいのか。競馬予想の勉強に関してまとめていきましょう。
目次
そもそも何を勉強するのか
競馬予想の勉強をするといっても、そもそも何について勉強をすればいいのでしょうか?端的に正解を言ってしまえば全部です。
競馬の予想には多くの要素が存在します。馬に関することで言えば血統、馬体、前走成績、コース適正、距離適性、調教などなど。さらに騎手の実績や調教師の特徴など、とにかく多くの要素を頭に入れる必要があります。
これらのすべてに関して知識を身に着けていくことが競馬予想の勉強ということになります。とにかく多岐にわたる分野の勉強が必要になりますが、実際に勉強方法となるとどのようにするのがベストでしょう?
どこでどうやって勉強をすべきか
- 現地で体で覚える
- 競馬新聞やスポーツ新聞で覚える
- 本や雑誌で覚える
- アプリやソフトで覚える
実際に競馬予想を勉強する方法はいろいろな方法があります。どの方法でも効果的な勉強ができますので、実際に可能な方法で勉強をしていきましょう。
競馬場でできる勉強
2021年8月現在、新型コロナウイルスの感染拡大は収まらず、自由に競馬場に出入りできる状況ではありません。しかしこの状況が改善され、競馬場に自由に行けるようになったらぜひ競馬場に行ってみましょう。
当然のことですが、競馬は競馬場で行われます。その競馬場には競馬予想に役立つヒントが数多くあります。
まずはパドック。ここは出走馬の馬体の勉強ができます。もちろん最初は多くのことは分からないかと思います。しかしよく見てみると、分かりやすい部分もあります。体の大きさや、どこに筋肉がついているかなどに注目するといいでしょう。
また、パドックではその馬の調子を推察することができます。例えば発汗量。騎手が乗る鞍の部分から出ている白い液体はその馬の汗です。汗をかきすぎる馬はそれだけイレ込んでいる可能性があります。
ほかにも歩くコースや厩務員の人数なども大事な要素ですので、チェックできるようにしておきましょう。
コースに出たら芝の状況の勉強や、レースの展開などを見ましょう。このコースは前に言った馬が強い、この距離だと差しが決まる、この距離は内枠が強いなどの情報収集が可能です。
そして競馬場に行ったらぜひ手にしてほしいのがレーシングプログラムです。レーシングプログラムには全レースの出走馬の情報が掲載されています。これは自宅に帰ってからも勉強で使える素材になります。無料で手に入りますのでぜひ入手しておきましょう。
競馬新聞やスポーツ新聞は情報の宝庫
競馬予想をする方の多くは、競馬新聞やスポーツ新聞を手にして予想するかと思います。こういった新聞には情報が詰め込まれています。この情報をすべてくまなく使えているでしょうか?
多くの競馬初心者は馬柱の印や、取材記事などを中心に見るのではないでしょうか?もちろんそれらも重要な情報ですが、新聞にはまだまだ注目すべき情報がたくさんあります。例えば出走馬の馬名に近くには両親、および母の父の名前が書かれています。つまり血統です。
ほかにも各レース出走馬の調教情報も新聞ならではの情報です。調教時計はもちろん、調教の本数、内容にも注目しましょう。馬柱には距離適性やコース適正、さらに上がり3Fのタイムや走破時計などもあります。
競馬新聞やスポーツ新聞に関しては、レース後にすぐ捨ててしまわないのがポイント。レースの結果が分かってから予想や情報を振り返ることで見えてくることは多数あります。
本や雑誌でしっかり知識を身に着ける
競馬予想の細かな要素を勉強するには、やはり本や雑誌がおすすめです。本や雑誌のおすすめポイントは、家に置いておけることです。同じ内容でもネットで見つけた記事などは、後で見返そうと思っても見つからないケースも多々あります。本はこういった心配がありません。
一般的な学校の勉強も、復習が非常に重要と言われています。これは競馬予想も同じ。レースが終わってから見返すのは競馬新聞ですが、雑誌などの場合重賞レースなどの回顧記事がありますので、非常に勉強になります。
ではおすすめの雑誌や本をいくつか紹介しておきましょう。
・競馬ブック
毎週月曜日に発売される週刊誌。前週に行われたレースの結果や、重賞の回顧記事に加え、その週末に行われる重賞の情報などもしっかり掲載されています。同じような内容の雑誌としては週刊Gallopもありますが、どちらか自分に合った雑誌を読んでみるといいでしょう。
・中央競馬全重賞データバイブル
競馬初心者の方は主に重賞の予想をする方が多いかと思います。そんな方におすすめなのがこの本。過去10年間の重賞データを掲載。さらに調教師成績や騎手成績にも触れており、重賞予想だけではなく、平場のレース予想でも活用できる本といえます。
・勝ち馬がわかる競馬の教科書
元ダービーニュースの本紙予想を担当していた鈴木和幸氏が書いた、競馬の基礎的な知識が身につく一冊です。競馬新聞の読み方や、調教欄の見方が身に付きますので、特に競馬初心者の方におすすめです。
アプリなどでも勉強できる
競馬の勉強のために本を活用するのはおすすめですが、毎日出かけるたびに本を持ち歩くのは重たいですし大変です。毎日肌身離さず持っている物といえばスマホ。このスマホのアプリで競馬予想の勉強も可能です。
特におすすめなのがゲームアプリ。どのようなゲームがおすすめかといえば、実際に馬を生産する、調教するようなゲームアプリです。馬を生産するゲームでは、血統理論の基本を学ぶことができます。相性のいい組み合わせや、どの血統がどの距離、条件が強いなど勉強になる点は多くあります。
生産した馬を出走させるために調教を考えるのも勉強になるポイント。もちろんそのゲーム内での条件はありますが、リアルな競馬にも転用できる部分もあります。ゲームの中でどのくらい調教をすると出走できるのか、出走直前にはどのような調教をするものかを覚えることができます。
おすすめのアプリを紹介しておきましょう。
・ダービースタリオンマスターズ
いわゆるダビスタのアプリ版です。古くから競馬ゲームのパイオニア的な存在として人気のゲームですが、アプリ版でもその系譜は受け継がれています。
・ダービーインパクト
ダビスタと同じような特徴を持つのがダービーインパクト。同じように種馬を選んで競走馬を生産し育成するゲームになります。ダビスタだけではなく、こちらのゲームを同時に楽しむことで、より血統知識や育成知識を身に着けることができるでしょう。
結局馬券を買うのが一番の勉強
本を読んでも、インターネットでも、競馬新聞やスポーツ新聞でも競馬予想の勉強はできます。しかし、もっとも効果の高い勉強法は、結局「馬券を買うこと」であることは間違いありません。
馬券を購入するということは、大切なお金を実際に賭けることになります。お金を賭けて馬券が外れれば、当たり前ですがお金を失います。つまり痛い目に遭うことで、否が応でも覚えるという勉強方法です。
馬券を買うには予想が必要です。予想の段階でいろいろな項目に目を通しますので、その中で気になることがあれば、そこで考えることになります。考えることが勉強につながり、特にその馬券が外れるようなことがあれば、その項目は印象に残るでしょう。こうした経験が勉強につながります。
レース後の勉強も重要
もうひとつ競馬予想の勉強で重要なのが、レース後の振り返りです。レースが終わり結果が出てから競馬新聞やスポーツ新聞を読み返し、答え合わせをすることが重要になります。
勝った馬、人気以上に走った馬の血統や調教時計、厩舎や騎手などを確認する。自分が買わなかったものの上位に来た馬が、なぜ上位に来たのかなどを考えることで、競馬予想の勉強になります。
上で競馬雑誌を紹介したのは、この復習におすすめだからです。雑誌の重賞回顧記事には、専門家である記者の目線での記事が掲載されます。競馬初心者である自分が一人で考える以上に深い考察を読むことができます。また厩舎サイドに取材した情報も掲載されますので、この点も大いに勉強になるポイントです。
まとめ
競馬予想の実力を上げるには、いろいろな要素に関する知識や情報を身に着ける必要があります。知識を身に着ける、つまり勉強をする必要がある以上、自分にあった勉強方法を見つける必要があります。
本や雑誌、新聞やネット記事、さらにゲームアプリなどなど。競馬予想の勉強をする方法は多岐にわたります。自分に足りない部分を補強できる方法を探してみましょう。
また、もっとも効率の高い勉強方法は実際に馬券を買い、当たっても外れても振り返ることでしょう。予想に使った新聞などを手元においておき、雑誌やネット記事で本職の記者が書く回顧記事を読むことで大いに勉強になるケースがあります。
勉強というと苦手意識がある方も多いと思いますが、あまり堅苦しく考えず、楽しみながら知識を身につけましょう。